春うらら

花粉症のウザさに項垂れつつ、妄想に昇華したら存外もえた\(^q^)/
てわけで初バサラSS。しかも学園パロ。

ちなみに配役は、
幸村⇒1年
佐助⇒2年
信玄⇒教師(体育)
明智⇒教師(科学)
謙信⇒教師(倫理)
でお送りします。



ずるずると真っ赤になった鼻を擦るも、相も変わらず弛む鼻にいい加減うんざりしていた。
「…あー、もうヤだ」
キュ、と鼻をつまんでみても、ヒリヒリとただ痛覚があるだけ。
きっと、今の姿をあの熱血体育教師に見られれば、気合いじゃあああ!とでも叫んで、痛む鼻っ柱などお構いなしに、この面を容赦なく殴り飛ばすのであろう。
ジーザス!俺様って不憫!
ぐずぐずと鼻をすすって机に突っ伏していると、水平線からひょっこりと茶色い頭が顔を覗かせた。
「んぇ?旦那?」
鼻声もいいところだ。
対する旦那は、花粉症なんてどこ吹く風。
わざわざ学年の違うクラスへ、大丈夫か?佐助、などと己を訪ねてきた。
あ、俺様ちょっと感激。
「んー、さすがにちょっと辛いかも…」
柔らかい問いかけに小さく弱音を吐いてみれば、彼の尊敬して止まない大将とは違い、何っ!?それはいかん!!などと勢いよく慌てふためく。
ああ、そんな暴れたら花粉が舞うって…
「…っくしゅん!」
ずび。
「………」
ぅおお、すまない!と申し訳なさを体現する旦那。
そう思うならじっとしててくれ。
鼻を噛もうと鞄の中に手だけ突っ込んでティッシュを探るも、見あたらず。
…ああ、そういえばさっき使いきってしまったんだっけ。
無いものは仕方ない。
鞄から引っ込めた手が何も握っていないのを見て、今度は旦那がポケットに手を突っ込む。
取り出されたのは、少しよれたポケットティッシュ。
使え、と差し出す旦那にああもう俺様ちょう感激。
素直に受け取って、鼻をかむ。
ちーん。
そんな俺様を見て、佐助が忘れるとは珍しいな!如何した?と小首を傾げる旦那に、机の脇に寄せたくず箱を指差せば、大量の使用済みのそれに、ぅお!なんて驚いてみせた。
「今日みたく乾燥した日は辛いんだよね、花粉症」
ぽい、と新たに使用済みティッシュをくず箱に放りながら言う。
これはポケットどころか箱でいるな。
ちらりと横目に見た空は、見事に快晴。
気持ちよくそよぐ風は、今の俺様にとって地獄の旋風に他ならなかった。
「あーもう帰りたい…」
いっそ隔離されていたい。花粉の届かぬ所へ。
いい加減に痛む鼻に泣き言のひとつも言いたくなった時、ふと目の前の旦那が険しい顔をしていることに気付いた。
「旦那?」
「…れ」
「え?何?」
「待っておれぇええ佐助ぇええぃ!俺が薬を貰ってくるぅあぁあああ!!」
だん、と弾けるように立ち上がると、そのまま一直線に教室を飛び出して行った。
「えっ、ちょっ旦那ぁ!?あんた次、明智の科学でしょおおお!!?」
かくいう俺様も、次は上杉先生の倫理が控えている。
遅れればどんな目に遭うことか!
休み時間終了のチャイムまで、あと3分。
「…あーもおっ!」
ガタリと椅子を鳴らして立ち上がり、旦那を追う。
果たして、俺様たちに明日はあるのだろうか。
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by alice-rabbit13 | 2008-03-25 14:13 | 駄文